■ ID | 520 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 首都圏における過去20年間のSPM高濃度広域汚染推移 |
■ 著者 | 小川和雄
埼玉県環境科学国際センター 伊瀬洋昭 東京都立産業技術研究所 |
■ 出版元 | 日本環境学会 |
■ 出版年 | 2005 |
■ 誌名・巻・号・年 | 日本環境学会第31回研究発表会,平成17年7月3日 |
■ 抄録・要旨 | SPM大気汚染の評価は、主として「日平均値の2%除外値」による長期的評価が行われ、1時間値の環境基準の評価を含む短期的評価は軽視されてきた。しかし、近年、欧米では大気汚染の疫学的研究が進み、特に粒子の1日単位での短期的な健康影響も懸念されはじめている。
本報告では、SPM汚染の著しい東京23区について、1時間値の環境基準超過時間数や時間最高濃度で再評価するとともに、一般環境測定局データのみを用いた等濃度線図を作成し、高濃度域の分布等について明らかにした。長期的評価の2%除外値による分布では、1985年、1995年は、区部の大半が0.13〜0.14mg/m3の高汚染レベル下にあり、1990年では区部の大半が尼崎の差し止めレベル0.15mg/m3超のレベルにあった。健康への急性影響を考慮した1時間値の環境基準値0.2mg/m3を超過した時間数分布では、1985年では区部の大半が100時間を超え、1990年では150時間から200時間超に達した。この間、区部では著しい高濃度汚染が継続していたことが示されている。 |
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